初夏の5月ごろになると、女性は化粧の下地に日焼け止めクリームを使うようになります。日焼け止めクリームを使用するのは夏だけでなく、初夏前から紫外線に気をつけるというのが常識となりつつあるからです。

紫外線の量は、日焼け止めクリームの使い方に大いに関係してくるのです。

皮膚は体のもっとも外側に存在している部分ですが、その外側から言うと、表皮、真皮、そして皮下組織の3つの層で形成されているというのが、皮膚の構造なのです。皮膚組織の中の表皮は、体の中を有害なもの、たとえば化学物質や紫外線などから保護する役をしています。表皮が形成されているのは角質層、顆粒層、有蕀層、基底層の4つの層で、表皮細胞がその基底層から作られます。それから有蕀層、顆粒層、角質層へと押し上げられ、最後には角質層からアカとなって剥がれます。この肌の変化のことがターンオーバーと呼ばれており28日サイクルで新しい皮膚が誕生します。

日焼けの原因メラニン色素ですが、これは基底細胞の間に点在しているメラノサイトが作り出しており、それこそが日焼けのメカニズムなのです。このような日焼けの元のメラニン色素ですが、皮膚細胞が紫外線によって破壊されないようにするという、大切な役目も担っているのです。しかしあまり紫外線を浴びて日焼けすることは、皮膚にダメージを与えるばかりなので、できるだけ日焼け止めクリームで肌を保護し、しみやしわ、たるみ、そして肌の老化を防ぐようにしましょう。紫外線から肌を守り、いつまでも若々しい肌を保つためにも日焼け止めクリームは必須のアイテムです。